済南旅〜黄河篇〜

華夏中国語教室の加藤です。
この夏、山東省済南市へ旅行に行きました。
済南遥墻国際空港までは関西国際空港から山東航空で直行便で行けます。
空港から市内までは約1時間ほどです。

私の"元気な内にやりたいことリスト"の中に【黄河を見る】というのがあり、今回目標を達成すべく【黄河】まで足を伸ばしてみました。
とは言え済南市の中心からそれほど離れておらず、市内の観光地から車であっという間に到着しました。

到着すると出迎えてくれるのがこの【黄河獅子】。

こちらの【黄河獅子】は黄河の治水や守護を願う意味合いが込められた象徴的存在です。

黄河は中国文明の母なる川でもあり、その一方で度重なる氾濫で多くの被害をもたらしてきました。
この石像は、黄河の力を鎮め、人々を守ることを願って作られたと言います。

こちらの石像がある場所は黄河の土手にある柳がそよそよと美しい広場にあります。
土手の高さが結構高くて高所恐怖症の方はちょっとゾクゾクしちゃいそうです。

その土手を降りて、黄河まで歩いていけます。

河の幅がとても広く潮の香りがします。
ここで無知な私は「黄河が茶色い」ことに驚きました。
「あーだから黄河」なんだと納得。
なんと黄河のこの色、内モンゴルでみてもこの色なんだそうです。
ここで無知な私は初めてそれを知り、遠い内モンゴルにも想いを馳せて感動しましていました。

黄河は世界でも古くから文明が現れた地域です。
その歴史は、紀元前5000年前と考えられています。
驚きなのは今から5000年前ではなく、紀元前5000年前なこと。

中国では皇帝が変わる度に新しい皇帝を悩ますのは【黄河】でした。
黄河、偉大です。

現代を思わせるゴミや建物が見えないこの景色、古代に生きた人々も眺めたのだと思うと、非常に感動的です。
中国史好きにはたまらない景色です。
しかし河辺でひたっていると、背後から「危ないぞー!戻ってこーい!」と叫び声が聞こえます。
あまり近くには行ってはいけないようでした。
以後気を付けます(^^;

帰りの飛行機の中から、旅を振り返り何気なく窓の外を見ると・・

なんと眼下に黄河がありました。
飛行機から黄河がしばらく見えるのですが、その姿は龍が昇っている姿を彷彿とさせるものでした。

やりたい事リスト、1つ達成しました。
山東省は歴史の長い地域です。
まだまだ行きたい所がたくさんあるので、機会があればまた訪れたいです。


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